「捨てなきゃ」と思うほど、動けなくなる。
ミニマリストの部屋を見て、自分の部屋に絶望する。
もしあなたが今、そんな「断捨離疲れ」を感じているなら、一度立ち止まってください。
無理に捨てる必要はありません。
現代では、「捨てること」だけが最適解とは限らなくなりました。
むしろ、情報を処理しきれない現代人にとっては、**「判断を避ける(=捨てない)」**ことが、最も合理的な整理術になる場面もあります。
この記事では、なぜ今「断捨離」があなたを苦しめるのか。
そして、**物を減らさずに、部屋と心を広くする「第3の選択肢」**について解説します。
なぜ、断捨離はこんなに「辛い」のか
「使わないなら捨てればいい」。
言葉にすれば簡単ですが、実行するのは脳にとって重労働です。
1. 「捨てる」は高度な意思決定の連続
物を一つ手に取るたびに、脳は以下の処理を強いられます。
- 過去の記憶(いつ買ったか)
- 未来の予測(また使うか)
- 金銭的計算(損しないか)
- 罪悪感の処理(勿体ない)
これを休日のたびに何十回も繰り返せば、**決断疲れ(Decision Fatigue)**を起こして当然です。
あなたが片付けられないのは、意志が弱いからではありません。
脳のバッテリーを、「捨てる判断」で浪費しているだけです。
2. 「後悔」というリスクへの恐怖
「いつか使うかも」は、甘えではありません。
生物としての防衛本能(損失回避)です。
無理に捨てて後悔した経験は、強く記憶に残ります。
その恐怖と戦いながら整理をするのは、精神衛生上あまり健全とは言えません。
時代は「所有」から「アクセス」へ変わった
音楽はCDを買わずにストリーミングで聴く。
映画はDVDを持たずにサブスクで観る。
車は買わずにカーシェアで乗る。
デジタルの世界では、誰もが
**「手元に持たず、必要な時だけアクセスする」**暮らしをしています。
では、なぜ家の荷物だけは
「手元に置く」か「捨てる」の二択なのでしょうか。
物理的なモノも、同じように扱えます。
ここで言う**「物理的クラウド(外部収納)」**とは、
手元には置かず、捨てもしない。
必要な時だけ取り出せる、家の外の保管場所を指します。
「判断凍結」という最強のライフハック
私が提案するのは、**「判断凍結」**という整理術です。
迷う物を前にした時、
「残す」か「捨てる」かを決めようとするから苦しくなります。
**「一旦、預ける」**という選択肢を用意するだけで、整理のスピードは大きく変わります。
判断凍結の3つのメリット
- 脳が疲れない
「迷ったら預ける」と決めておけば、判断は一瞬で終わる。 - 後悔がない
捨てていないため、必要ならいつでも戻せる。 - 部屋が広くなる
結果的に、家に残るのは「一軍」だけになる。
これは逃げではありません。
**「未来の元気な自分に、決断を委託する」**という、合理的な時間管理です。
家賃を払うより、倉庫を借りた方が安い
「倉庫を借りるなんて贅沢だ」と感じるかもしれません。
ですが、家賃と比較すると見え方は変わります。
- 家賃:1畳あたり数千円〜1万円
- 外部収納(例):1箱数百円
着ない服や読まない本のために、
高い家賃のスペースを占領させる方が、経済的な損失です。
保管は、コストの安い外部へアウトソースする。
これは、生活空間を守るための合理的な選択でもあります。
結論:まずは「距離」を取る。判断はその後でいい
断捨離に疲れたら、もう頑張らなくて構いません。
捨てる痛みと戦う必要もありません。
やることは一つです。
- 迷う物を箱に詰める
- 家の外に出す
- 視界から消して、忘れる
それだけで、部屋と心は静かになります。
「捨てない片付け」を実際にどう始めるのか。
具体的な手順と、失敗しない考え方は、以下の記事にまとめました。
👉 [捨てない収納という最終判断。荷物を減らせない人が「後悔しない唯一の方法」へ進む]


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